神奈川県医師会報 分科会だより

神奈川県医師会報 分科会だより(2023年9月号掲載)
神奈川県内科医学会
 神奈川県医師会内の組織である神奈川医学会の分科会として、神奈川県内科医学会 (http://kanagawamed.org) は1967年2月19日に創設されました。
県内の内科診療を行う医師が、相互連携・連帯を深め、神奈川県の保険・医療・介護のレベル向上を目指しています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)蔓延以降は、全て部会・幹事会・各事業委員会は基本web会議にて通常通り開催しております。令和5年5月定時総会にて金森 晃会長が再任され各部会・委員会のもと活動しています。(以下敬称略)
1.医学会基本集会
(1)定時総会(5月)
 年度ごとの当医学会活動の総括と新年度の活動方針決定、会員の表彰、事業委員会報告などを行なう定時総会を、3年ぶりに対面開始しました。令和4年度事業報告・令和4年度決算・令和5年度事業計画案・令和5年度予算案は、全て賛成多数にて総会にて承認されました。その後の学術講演会では最新の興味深い話題について医学・医療にとどまらず幅広くテーマを取り上げて講演を企画しています。今回は、「フォトンカウンティングCTの現状」の特別講演を開催しました。
(2)臨床医学研修講座
 当会員と大学との連携による生涯教育の機会の充実を目指し、県下4大学(横浜市立大学、北里大学、聖マリアンナ医科大学、東海大学)主催で臨床医学研修講座が行われています。
 第46回臨床医学研修講座は、聖マリアンナ医科大学と第2地区が担当となり9月17日web形式にて開催。5つのテーマ(慢性活動性EBウイルス感染症?病態解明と治療法開発へのチャレンジ?、ゲノムに基づいた消化器癌薬物療法?いま何ができるのか? ?、反復性経頭蓋磁気刺激?中枢神経由来運動障害やLongCOVIDへの挑戦?、ホルモンの持つ多彩な作用と内分泌の概念の変遷、脳神経内科領域における総合的な取り組みを目指して?急性期疾患から神経難病診療の現状と展望?)について、最新の知見を教えて頂きました。次回は、令和5年9月16日に北里大学が担当となり自主web開催となります。
(3)地区集談会(3月)
 日常診療を中心に地域内科医会相互の理解・連携に通じる発表の場として、県下5地区を回って開催しています。第85回集談会(令和5年2月18日)は、藤沢市内科医会の主催により、一般演題22題および特別講演「情動と呼吸」を対面開催しました。研修医の先生方も多く発表されており、症例発表、地域医療の報告・課題、研究発表に加え、診断・治療レベルでの遺伝子検査の活用など、広く会員の明日の知見となったと考えます。発表演題のうち2題の優秀演題は、定時総会にて表彰となりました。次回第86回集談会は、相模原市内科医会の主催となります。
(4)新春学術講演会
  新年を迎え、令和5年1月19日にハイブリッド開催しました。今回は、「超高齢者の心不全治療について」の特別講演を開催しました(健康長寿社会を目指す委員会担当)。
(5)知の羅針盤
 製薬企業による発表内容の事前チェックやプロモーションコードの適応などの介入を排し、日常診療で使える「偽りのない情報」の共有を目指しています。令和5年度も、会員からの要望を踏まえた企画を予定しております。
(6)「幅を広げ・厚みを増す」会
 外来で遭遇する内科以外の疾患について、他科の専門家から”内科医のため”にわかりやすく解説して頂く講演会です。第13回(令和5年3月)は「耳鼻咽喉科領域のファーストタッチ」、第14回(令和5年4月)は「排尿障害治療についてのレクチャー」、第15回(令和5年6月)は「ワクチンが変わる、ワクチンが変える」を開催しました。
(7)先達に聞く!
神奈川県内科医学会には多くの優れた諸先輩方がおり、その貴重な体験を通じて、今後の診療や未来の医療に活かして戴きたい講演会です。第4回(令和4年11月:「不惑からの我が歩み」社会医療法人社団 三思会会長 中 佳一)、第5回(令和5年7月:「学と術と道」衣笠病院 名誉病院長 南 信明)をweb開催しました。
(8)超高齢社会の内科診療
少子高齢社会が急速に進んでおり、高齢者の疾患や診療の特殊性から、内科診療の問題点・対応について、ショートレクチャーとパネルディスカッション形式でweb開催します。第1回:高齢者に潜んでいるCOPD(呼吸器疾患対策委員会;令和4年7月)、第2回:高齢者における糖尿病治療(糖尿病対策委員会;令和5年2月)、第3回:高齢者心不全の包括的管理(心臓血管病対策委員会;令和5年7月)を開催しました。

2.部会および事業委員会
(1)総務企画部会(部会長 國島友之)
 当医学会の活動企画・庶務・渉外を担当しています。
(2)財務部会(部会長 田口博基)
 活動の基礎となる会計を担当しています。
(3)情報広報部会(部会長:岡 正直)
 神内ニュースを年2回発行、神奈川県内科医学会会報年1回発行、WEB会議の推進、リーフレット作成、ホームページの維持管理、メーリングリストの維持管理を担当しています。
(4)学術部会(部会長 松葉育郎)
 12の事業委員会を紹介します。
 各事業委員会を中心に様々な臨床研究や調査活動をおこない、結果を公表して会員の日常診療に活用してゆきます。内容は多岐に渡り、ご興味のある委員会がありましたら、リーフレットをお送り致しますので、神奈川県医師会内 神奈川県内科医学まで御連絡下さい。
4-1.糖尿病対策委員会(委員長 松葉育郎)
4-2.肝・消化器疾患対策委員会(委員長 岡 正直)
4-3.認知症対策委員会(委員長 渡部廣行)
4-4.高血圧・腎疾患対策委員会(委員長 小林一雄)
4-5.呼吸器疾患対策委員会(委員長 西川正憲)
4-6.禁煙推進委員会(委員長 長谷 章)
4-7.医薬品評価検討委員会(委員長 湯浅章平)
4-8.在宅医療委員会(委員長 磯崎 哲男)
4-9.健康長寿社会を目指す委員会(委員長 高見沢重隆)
4-10.心臓血管病対策委員会(委員長 國島友之)
4-11.メディカルコミュニケーション委員会(委員長 松澤陽子)
4-12.リウマチ膠原病対策委員会(委員長 山田秀裕)
  (文責 神奈川県内科医学会総務企画部会長 國島友之 2023年9月)


神奈川県内科医学会(http://kanagawamed.org)の創設は1967年2月19日で、神奈川医学会の最大の分科会です。宮川政昭会長のもとで活発に活動しています。(以下敬称略)
1.総務部会(部会長 岡 正直)
当医学会の活動方針決定や多岐にわたる管理運営を行う中枢の部会であり、4つの基本集会のマネジメントも行なっています。
1-1.定時総会および定時総会時学術講演会(5月)
定時総会では、年度ごとの当医学会活動の総括と新年度の活動方針決定、会員の表彰、事業委員会報告などを行ないます。その後の学術講演会では最新の興味深い話題について医学・医療にとどまらず幅広くテーマを取り上げて講演を企画しています。
1-2.臨床医学研修講座(9月)
当会員と大学との連携による生涯教育の機会の充実を目指し、県下4大学(横浜市立大学、北里大学、聖マリアンナ医科大学、東海大学)回り持ちで開催します。
1-3.新春学術講演会(1月)
この講演会では関連する2題の講演により、テーマについて深い理解が得られます。
1-4.集談会(2月)
日常診療を中心に地域内科医会相互の理解・連携に通じる発表の場として、県下5地区を回って開催します。
2.企画部会(部会長 國島友之)
今まで続いてきた事業に絶えず新しい試みを加え、また今までなかった新しい事業を創出していくことにより、時代の変化に対応し、当会の発展をはかります。
3.学術部会(部会長 松葉育郎)
12の事業委員会を紹介します。
3-1.糖尿病対策委員会(委員長 松葉育郎)
3-2.肝・消化器疾患対策委員会(委員長 岡 正直)
3-3.認知症対策委員会(委員長 渡部廣行)
3-4.高血圧・腎疾患対策委員会(委員長 佐藤和義)
3-5.呼吸器疾患対策委員会(委員長 西川正憲)
3-6.禁煙推進委員会(委員長 長谷 章)
3-7.医薬品評価検討委員会(委員長 湯浅章平)
3-8.在宅医療委員会(委員長 久保田 毅)
3-9.健康長寿社会を目指す委員会(委員長 中 佳一)
3-10.心臓血管病対策委員会(委員長 國島友之)
3-11.メディカルコミュニケーション委員会(委員長 松澤陽子)
3-12.リウマチ膠原病対策委員会(委員長 山田秀裕)
4.情報広報部会(部会長 宮島真之)
神内医ニュースを年2回発行、神奈川県内科医学会会報年1回発行、WEB会議の推進、など
5.保険制度部会(部会長 小林明文)
次期診療報酬改定に向けての要望、保険診療研究会の開催、小冊子の発行
6.財務部会(部会長 井野元 勤)
当医学会の活動の基盤となる資金のマネジメントを行う会計の部会

平成30年(2018年)9月16日(日)と17日(月祝)にパシフィコ横浜を会場として、第32回日本臨床内科医学会を「医識改革」のテーマのもと当医学会が主管で開催しました。天候にも恵まれ、全国より1634人の参加者が集結し、大成功でした。3年の長期間にわたり準備に力を尽くされた会員の皆様および関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
(文責 神奈川県内科医学会総務部会長 岡 正直 2018年9月19日)