【糖尿病対策委員会】
糖尿病患者さんの糖尿病合併症を少なくすることを目標にして います。3大合併症に対する対策班を設け、糖尿病神経障害対策 班、糖尿病腎症対策班、また、眼科医会との合同協議会を中心に 活動をする一方、自主研究を立ち上げ、DPP4阻害薬、SGLT2阻害 薬をどのように有効に使用していくか検討しています。また、毎 年11月の世界(神奈川)糖尿病Dayに共催し、市民向けの講演会 をはじめ、マリンタワーのブルーライトアップも行っています。
【肝・消化器疾患対策委員会】
肝疾患による肝硬変・肝癌をなくすため一般市民や非専門医を 対象に啓発活動を行っています。(1)肝炎対策特別講演会を開 催、(2)肝臓病を考える病診連携の会を県内5地区持ち回りで年 2回開催、(3)肝疾患管理シートや市民公開講座による肝臓病患 者の掘りおこし活動、(4)書籍「これだけは知っておきたい肝臓 病の知識」を発刊し最新知識を分かり易く解説、(5)肝臓以外の 胃腸を含む消化器疾患全般をカバーする講演会の企画・開催を 進めます。
【認知症対策委員会】
認知症の早期診断、最新治療、予防、病態、介護、BPSDの対応、成 年後見制など、認知症に関するあらゆるテーマにチャレンジして います。主な事業は「認知症を考える神奈川の会」という講演会 の企画・開催、認知症クリニカル・カンファレンスの実施、臨床研 究などを行っています。著名な先生方や地域で活躍されている 方々とも交流する機会が多く、臨床医にとって幅広い知識を習得 できるよう活動しています。
【高血圧・腎疾患対策委員会】
高血圧・腎疾患対策委員会では、県下の高血圧患者の治療状況 を把握するため2008年から高血圧臨床実態断面調査を続けて います。また、(1)尿試験紙による簡易測定法を用いた通院高血 圧症患者の塩分摂取量の実態調査、(2)慢性腎臓病合併症例に おけるSGLT2阻害薬投与による影響についての後ろ向き調査研 究、の二つの調査研究を中心に有益な情報が発信出来るよう活 動しています。
【呼吸器疾患対策委員会】
現代社会では、咳や痰は最もありふれた徴候です。喘息、COPD、 気管支拡張症、間質性肺炎、肺癌はコモンディジーズであり、実地 医家として適切な対応が求められています。会員諸兄との共感 と発見を重視する「ぜんそく症状ゼロ・プロジェクト」、「神奈川県 呼吸器疾患フォーラム」、医療スタッフとのチーム医療を実践する 「吸入療法支援ステップアップセミナー」などを通じて、自信を持 った呼吸器診療が実践できるようになります。
【心臓血管病対策委員会】
県内の循環器診療向上を目標としています。専門医においては、 臨床試験への参加(心房細動における抗凝固療法の有効性安全 性実態調査(ASSAF-K))、研究テーマへの参加・協力(心筋梗塞 および救急治療に関する神奈川県循環器救急レジストリー、心 房細動・閉塞性動脈硬化症・肺高血圧症のアンケート調査)等新 たな知見の創造と共に、年2回の講演会を通じて常に質の高い医 療を患者様に提供出来る様に活動しています
【リウマチ・膠原病対策委員会】
日進月歩のリウマチ膠原病領域では、多数の新規抗リウマチ薬や 免疫抑制薬の臨床導入に加え、ステロイドの早期離脱も新たな課 題です。これらの最新研究成果を会員の皆様と共有し、難病に苦 しむすべての患者さんが最先端医療の恩恵を受けられるよう活 動します。また多臓器に渉る全身性疾患のため、他領域の専門医 との連携が重要です。神奈川県内科医学会の他の事業委員会の 先生方とも連携して、合同の講演会等を企画・推進します。
【禁煙推進委員会】
生活習慣病でタバコによる犠牲者は高血圧症による犠牲者を上 回っています。神奈川県内科医学会では長年にわたりタバコ対策 に目を向け活動をしています。禁煙治療に係わるテキストの作成(①「今日からできるミニマム禁煙医療」②「禁煙の動機づけ面 接」③禁煙の認知行動療法)(作成中))や2020東京オリンピック に向けて公共の屋内空間の完全禁煙化に向けての社会的な活 動を続けています。
【医薬品評価検討委員会】
医薬品評価検討委員会は、ジェネリック医薬品を中心に薬に関 する情報提供を進める活動を行っています。
ご存じのように、ジェネリック医薬品は国が推奨しており、その 使用目標を現在の60%から80%へ引き上げることが明示されて います。このような状況下にあって、会員の先生方に正しい情報 を伝えるため、会員へのアンケート調査(内科)のほか、他の診療 科へのアンケート調査も実施しています。
【在宅医療委員会】
在宅医療委員会は、在宅医療の担い手を増やす事を目標として います。そのために、在宅医療を推進しようと考えている医師や 多職種の皆様と、問題点の検討や情報を共有することが大切で あると考えています。
神奈川県内科医学会は学術的に知見を深めていく使命をもって いますが、在宅医療の領域は社会的役割が大きく、神奈川県医 師会等とも連携しながら歩んで行きたいと思います。
【健康長寿社会を目指す委員会】
超高齢社会進行の真只中で、健康長寿を目指す、生涯現役を目 指す、全ゆる活動の紹介、提言活動を通して相互理解を会内外に 広めていくため、(1)広く各界の有意の方々との交流、講演等を行 う(学術、宗教、社会分野等)、(2)市民等への啓発活動を独自に 又会内委員会との連携で開催する、(3)保健、医療・介護(含在宅 医療)、福祉、看取り等についての講演、アンケート、提言、といっ た活動を展開しています。
【メディカルコミュニケーション委員会】
良質な医療の実践には、客観的評価に基づく医学(Science)だ けでなく、患者さん個々の生活背景や価値観、希望などを十分 理解し治療過程に反映させていく技(Art)が必須です。当委員会 では各種の講演会やワークショップを通じて、医師と患者さんや 家族、あるいは医療者相互のコミュニケーションについて深く考 えたり、人間関係を円滑にするスキルを身につけたりする機会を 提供します。