2023年6月15日、日本肝臓学会は健康診断の血液検査項目のうち、肝機能を反映するALT(GPT)値「30超」を医療機関への受診指標とすると発表しましたが、学会が明確に推奨値を定めたのは初めてになります。(日本肝臓学会 奈良宣言2023 「Stop CLD Over 30(ALT>30 U/L)」)
これまでALTの「基準値」は検査機関によって幅があり、ALT30が「正常値」とされていたケースも多く、今後、プライマリケア医・産業医として、新たな対応が求められます。また、ある程度原因疾患の鑑別なしにALT(GPT)値「30超」だけで紹介することは、紹介過剰またはアンダートリアージになり、却って専門医療機関の負担に繋がります。
今回、横浜市立大学と神奈川県内科医学会では、今後の啓発活動のためにアンケート調査を実施します。日常診療でさぞ御多忙のことと思いますが、本アンケート調査へのご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。(回答期限:2024年1月27日)
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